3石3LEDフラッシャー

電子工作と言えば光物、でもマルチバイブレータ回路ではありませんよ!
たぶんこの回路はリング発振回路です。リング発振回路とはインバーター(NOTゲート)を奇数個(3個以上)つないで発振させる回路の事です。
LEDが1個づつ→・・・・・と順番に点灯していきます。
ベース抵抗の10kΩと100μFを大きくすると遅くなります。逆に小さくすると早くなります。
ベース抵抗をあまり小さくしたり大きくしたりすると発振が止まりますので注意して下さい。
この回路図のままで電源電圧3Vでも動作しますがLEDが暗くなります。
高輝度タイプのLEDなら良いと思いますが手元に高輝度タイプのLEDがないので試してません。
820Ωを220Ωに変えたら発振が止まってしまいました。

3石LEDフラッシャ回路図

私は中国的電子零部件(中国の電子部品)で作りました。
トランジスタのS8050Dは、日本ではあまり見かけませんが、世界の工場である中国では一番良く使われているトランジスタです。
Ic=1.5A、Pc=1W(25℃)とパワーがあるのに価格が安いからでしょう。

           部品表

部品名 個数 当店単価
トランジスタ:S8050D 10円
抵抗10kΩ1/4W 5円
抵抗820Ω1/4W 5円
電解コンデンサ100μF10V なし
5mmLED緑色(5124D) 20円
5mmLED黄色(5125D) 20円
5mmLED赤色(5123D) 20円
ユニバーサル基板ベーク50×72mm 40円
電池ホルダー単3×4本 100円

作りましょう!
電解コンデンサ、LED、トランジスタは極性が有りますので注意して下さい。
電解コンデンサは足の長い方が(+)です。
LED(発光ダイオード)は、足が長い方がアノード(A)です。トランジスタのコレクタに接続します。
トランジスタは下の図を参照して下さい。向かって左からE(エミッタ)、B(ベース)、C(コレクタ)

S8050Dの端子図

配線をもう一度確認しましょう!大丈夫なら電池をセットしましょう。
LEDが1個づつ順番に点灯したらOKですよ!

回路基板(緑LED点灯)
                            緑色のLED点灯

回路基板(黄LED点灯)
                            黄色のLED点灯

回路基板(赤LED点灯)
                          赤色のLED点灯

追加実験
 リング発振回路ならトランジスタ5個(奇数個)でも発振するはずと言う事で5石にしてみました。
 コンデンサ、抵抗の値は3石3LEDフラッシャの回路のままに5石にしました。
 結果はLEDは点滅します。しかし、1個づつ順番に点灯するのではなく、○−×−×−○−×(○=点灯、×=消灯)がぐるぐる回っているように見えます。(笑)

回路基板(1番目と3番目点灯)
    1個目と3個目のLEDが点灯しているところ

回路基板(2個目と4番目点灯)
    2個目と4個目が点灯しているところ