UJT(ユニジャンクショントランジスタ)の発振回路

中国語のホームページを見ていた所、中国製のUJT(ユニジャンクショントランジスタ)型番BT33Fを発見した。今では日本メーカのUJTは入手困難だし、なにより普通のトランジスタに比べると価格がかなり高い。安い中国製のUJTは、気軽に学べるUJTとして最適ではないかと考え仕入れる事にした。
しかし、ネット上にはデータシートが見つからない。中国語の規格表をコピーしてもらった。
これが中国語の規格表です。データシートBT33(中国語)BT33.pdf
しかし、どれがどの端子なのかがわからない。E−B1間、E−B2間はダイオード特性があるのでE(エミッタ)の位置は分かった。しかし、どちらがB1(ベース1)でどちらがB2(ベース2)なのか?中国語のホームページを探しまくったところ、見つかりました。E(エミッタ)の位置も合っている。ほぼ間違いないだろう。
念の為、BT33Fで発振回路を組んで動作させてみました。

ユニジャンクショントランジスタBT33Fピン配置図
BT33Fのピン配置

実験した発振回路はこれです。この発振回路の周波数はf=1/kRCだと思う。係数kはマルチバイブレータが0.7なのでこれも0.7かな?f=1/(0.7×100kΩ×0.015μF)=952Hz 1kHzを狙ってみました。

ユニジャンクショントランジスターの発振回路図

UJT発振回路基板
配線済みの基板です。スペースがあるので回路図の通り並べてみました。

UJT発振出力のオシロスコープ波形
上がOUT2の波形(2V/DIV、0.5mS/DIV)
下がOUT1の波形(1V/DIV、0.5mS/DIV)
この波形の周期は1.3mSなのですが、オシロスコープのプローブがコンデンサに並列に接続される影響があります。OUT1のみを見た場合は1.1mSでした。f=1/T=1/1.1mS=909Hzです。まあ狙い通りかな。
温故知新、古い素子を使ってみましょう!新しい発見があるかも。

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